してやられる・・・・

してやられた。検察と日産は切歯扼腕だ。誰もできなかったリストラを部外者として断行した論功行賞で英雄になり、それを端で見ていて強烈に嫉妬した幹部が巻き返しを図った。ゴーン逮捕はそんなところだろう。

 

しかし、金を持つ者は強い。ワル知恵もよく働く。物事をなんでも痛快に嘲笑うのは良くないことだが、対岸の火事も、ここまで距離感があると正に他人事である。失敗していたら、「喜劇」の主人公になっていた。両腕を抱えられて身柄を確保される様が目に浮かぶ。

 

この逃避行で考えさせられたことが一つある。

8日の会見で、日本のマスメディアが選別されたことに対し「会見する者はメディアを選別する権利があり、またメディアも旗幟鮮明にすべき」、との意見が出ている。報道がなにがしかの論評を加える限り、公平中立などあり得ないし、できもしない。

 

しかし、仮に事実を羅列して報道したとしても、見る者聞く者はその事実を基にして自ら判断し、ある種の感想を抱くのだから、公平中立だろうが不公平非中立だろうが、あまり差はないとも言える。そうすると、会見する者がメディアを選別したところで、会見者の意図どおりに伝わり伝播するとは限らない。

 

今回、許可されなかった媒体が「偏向」しているかどうかは、公平中立に見て自明ではあるが・・・・。