バカも休み休み言え、である。コロナ感染拡大のさなかに作った戦略の中でも際立って愚かだった観光復興策にGOサインなど、あり得ない。
よく見る番組に『ゴルフ侍』がある。アマの保有コースにシニアプロを迎えての9ホールマッチプレー。飛ばし屋を自認する腕扱きのアマ侍が、老練シニアの放つビッグドライブを見て「あり得ない」と連発していた。それと同じ、この世のものとは思えない天下の愚策である。アベシンゾウセイケン、ここに極まれりである。
だいたい、コロナ禍で疲弊しているのが唯一観光業と考えるのがそもそも狂気の沙汰。この業界を救えば金の生る木が政権党にもたらされるのだ。ここは小池都知事が言うように、暖房と冷房、ブレーキとアクセル論を支持せねばなるまい。カイロ大卒でも何でも正論は正論なのだ。よく聞け、正論の産経。
コロナの感染防止で汗を流しているときに、感染終息後をデザインするというのが本末転倒。株の世界では株価が下げ止まりすれば、もうそれ以上リスクは小さいので買いに転じるという行動パターンがある。これを底値買いというが、この国の役人も,いっちょう儲けてやるかといやらしい考えを起こしたのだ。
マスクを作るあたりはまだ趣味の悪い冗談で済んだ。SNSでコーヒー飲みながら愛犬を抱いて悦に入るのも、頭が悪いで終わった。しかし、このキャンペーンはジョークがない。総理など誰がやっても所詮は財界の悪者たちが差配する資本主義の国、と高を括っていたが、この人は非常に危ない。