ラグビー大学選手権準々決勝、明大20―早大15。12月5日の再戦となったこの試合。明治が雪辱し準決勝に駒を進めた。決勝進出を信じて既にチケットを確保しているので、母校にはどうしても勝ってほしかった。手に汗握る好ゲームだった。
明治は5日の試合で、早稲田バックスの走力を警戒しすぎてキックを封印。FWから順目にボールをつなぐ単調な攻めで墓穴を掘った。12番広瀬の軽率なミスも散見され、またプレースキックもことごとく外すなど良いところがなかった。今日の試合では広瀬を含めて思い切ったプレーを心掛け、躊躇せずに前に出ながら好機と見ればバックに繋ぐ作戦が奏功した。
しかし早稲田のラインは素早い。あっという間に高速パスを繋いで大外に人を余らせ、タッチライン際を際どく走り抜ける。明治のミスに付け込んで逆襲する力はさすがだった。ただ、後半は明治がFW戦を貫いて勝機を見出した。スクラムで圧倒して2トライを奪った。早稲田が決定的なチャンスを2度逃したことで救われた感は否めない。実力伯仲のゲームは、一つのミスが命取りになる。
準決勝は東海大。FWのゴリゴリした押し合いの激戦になるのではないか。